基礎理論-数値表現と論理

三毛猫のチョコ

2009年06月10日 14:22

平成19年春 FE 問1

この問題は、基本情報を含め共通知識問題です。
計算問題は絶対に落とさない、ということが合格への近道。計算も暗算でできるように配慮してありますからあわてないで。


【問題】
 16進小数 3A.5C を10進数の分数で表したものはどれか?


【解説】-----
 多少、計算が必要ですが、一つ一つ丁寧にやってしまうと数字が大きくなってしまうので、ちょっとした工夫が必要です。

 最初に10進数の基本を押さえておきましょう。
 たとえば、15という数字は、

   (10×1)+(1×5)=(10×1)+(10×5)

 と表現できます。ここで、ポイントは、10=1であるという点です。

 これを16進数に応用して、3Aを10進数にしましょう。3は16進数の2桁目、Aは16進数の1桁目ですね。
 1桁目は、160と表現しますから、

  3A=3×161 + 10×160 となりますね。

   ※16進数なので、10をA、11をB、12をC、13をD、14をE、15をFと表現し、16が10となります。

  これを計算して10進数に直しておきましょう。

   3×161 + 10×160=3×16+10×1=58

  つまり、16進数の3Aha10進数の58であることが分かります。


 次に小数点以下の.5Cです。
 小数点以下なので小数点第1位が1/16、小数点第2位が1/162で表現します。

 これを利用して計算式にすると、

  5×1/16 + 12×1/162

 ってことになります。

 整数部と小数部をあわせると、

 58 + 5×1/16 + 12×1/162

 ここで、まじめに式すべてを、式の後半部12×1/162の分母 162=256にあわせると数字が大きくなってしまいます。

 そこで、後半部分だけを先に計算し、約分してしまいましょう。

 12×1/162=12/256を 4で約分すると、 3/64になりますね。

 分母が256より64のほうがまだましです。

 通常、解答例がアイウエと4つあります。ここで分母64の解答が解答群に1つであれば最後まで計算する必要がありません。もし、2つ以上あればもう少し、計算することになります。

 式全体を分母64でそろえるには分子にも64を掛けてあげればよいことになります。
 整数部、小数部をあわせた、

 58 + (5×1/16)  + (12×1/162)を分母64でそろえた式は、

 (58×64)/64 + (5×4)/(16×4) + 3/64
  = 3712/64 +20/64 + 3/64 =3735/64

となります。

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